こんにちは。富山で設計事務所と家を建てた30代夫婦です。
冬の朝6時、床暖房のタイマーが入ります。
7時にキッチンに立つと、テラコッタのタイル床がじんわり温かい。
素足で立っても冷たくない。この感覚が、毎朝の小さな幸せです。
今日は、減額の候補に挙がっていた床暖房を残した話をします。
「床暖房は贅沢品」だと思っていた
減額の議論をしていたとき、床暖房は真っ先に「削れる候補」として挙がりました。
「エアコンで代替できる」「床暖房のない家に住んでいる人はたくさんいる」——確かにそうです。金額的にも5〜10万円台削れます。
夫と話し合いました。
「床暖房って本当に必要?」
「なくても生活できるよね」
「5万円あれば他に回せる」
削る方向に傾きかけたとき、設計士が一言。
「タイルを使うなら、床暖房はあった方がいいですよ」
なぜキッチンにタイルを選んだのか
私たちがキッチンの床にタイルを選んだ理由は、シンプルにデザインです。
テラコッタのタイル。素焼きの質感と色味が好きでした。
私たちの家は、段差で空間を分けています。
- リビング:無垢材の床
- ↓一段下がって:モルタル
- ↓一段下がって:タイル(キッチン)
リビングから見下ろすと、床材の違いが視覚的に空間を区切っています。
テラコッタのタイルが、キッチンを特別な場所にしてくれました。
でも、タイルには一つ大きな欠点がありました。
冷たいんです。
タイルは年中冷たい——住んで分かった現実
「冬だけ冷たい」ならまだ覚悟できました。
でも実際は、夏以外ほぼ年中冷たいんです。
春先の朝、キッチンに立つとヒヤッとします。
秋口の夜、床に触れるとまた冷たい。
富山は気温の変動が大きく、季節の変わり目でも足元の冷たさが続きます。
ある冬の朝の出来事
床暖房のスイッチを切り忘れて寝た日がありました。朝起きて、キッチンに立った瞬間、足元がヒヤッと冷たい。「あ、消してた」と気づいて、急いでスイッチを入れました。30分後、温かくなった床に立つと、ホッとしました。この「ホッとする」感覚が、毎日必要だったんだと実感しました。
キッチンは一日に何度も立つ場所です。朝食の準備、昼食、夕食、後片付け…そのたびに足元が冷たいのは、じわじわと体にこたえます。
工務店からの減額提案で採用した「遠赤外線式」
もともと設計士が選定していたのは、別の床暖房システムでした。
そこに工務店から提案があったんです。
「ヒートプラスという遠赤外線式の床暖房があります。コストも抑えられますし、電気代も安いです」
遠赤外線式は、直接的な温かさではなく、じんわりと体を温める仕組みです。
電気式なので施工もシンプル。設備機器も小さく済みます。
採用した床暖房
製品名:ヒートプラス※外部サイトに飛びます
方式:遠赤外線式(電気式)
設置範囲:キッチンのタイル床のみ
追加コスト:5〜10万円台
工務店経由で施工
工務店からの提案だったので、設計士の当初案より減額にもなりました。
減額しながら、必要な設備を残せた。これは工務店と設計事務所の連携があったからこそでした。
タイマー運用:朝6時〜夜20時の14時間
床暖房は、タイマーで管理しています。
朝6:00にON
家族が起きる前に温めておきます。7時にキッチンに立つときには、床が温かくなっています。
夜20:00にOFF
夕食の片付けが終わる頃に切れます。その後は余熱で少し温かさが残ります。
14時間つけっぱなしですが、電気代はそれほど高くありません。
遠赤外線式は消費電力が少ないのが特徴です。具体的な金額は測定していませんが、冬の電気代が大きく跳ね上がることはありませんでした。
床暖房とエアコンの違い——体感で分かった
エアコンは空気を温めます。でも床から伝わってくる冷たさはなかなか解消されません。
床暖房は足元から直接温めるので、体感温度が全然違います。
試しに一度、床暖房を切ってエアコンだけで過ごしてみました。
部屋は暖かい。でも足元は冷たい。
キッチンに立っていると、足の裏から冷気が伝わってきます。
15分も経たないうちに、床暖房のスイッチを入れ直しました。
「贅沢品」ではなく「必需品」だと、そのとき確信しました。
子どもが床に座り込んで遊ぶようになった
予想外の効果もありました。
冬でも、子どもたちがキッチンの床に座り込んで遊ぶんです。
「床が温かいから座れる」と言っています。リビングよりキッチンの方が居心地がいいらしい。
料理をしている横で、子どもがお絵かきをしていたり、おもちゃで遊んでいたり。
床暖房がなかったら、この光景はなかったと思います。
デメリットも正直に——極寒地域には不向き
遠赤外線式の床暖房にはデメリットもあります。
直接的な温かさではないため、北海道のような極寒地域では暖房のメインにはなりません。
富山のように「寒いけれど極寒ではない」地域には向いていますが、氷点下が続く地域では、エアコンや石油ストーブとの併用が必須です。
また、立ち上がりに時間がかかります。
スイッチを入れてから床が温まるまで30分〜1時間かかるので、タイマー運用が前提です。
後からつけようとすると大工事になる
床暖房は、建てるときにしか入れられない設備の一つです。
後からつけようとすると、床を剥がす大工事になります。コストも手間も、新築時に入れるのとは比べものになりません。
「迷っているなら入れておく」という判断が合理的な設備です。
特にタイル床を採用する場所には、セットで検討することをおすすめします。
削らなくて良かった設備ナンバーワン
住んで感じる「削らなくて良かった」設備を一つ挙げるとすれば、迷わず床暖房です。
追加コストは5〜10万円台でしたが、毎日の快適さを考えると十分すぎる投資でした。
雪国でタイル床を使う方には、ぜひ残すことを検討してほしいです。
📝 この記事が参考になった方へ
設備の残す・削る全判断一覧と、削減金額の明細は有料noteにまとめています。
有料note「注文住宅で1,200万円を減額した実録」(近日公開予定)
2児の子持ち30代夫婦が、富山から東京の設計事務所と取り組んだ全記録です。
公開時はこのブログとInstagram(@chihou.iedukuri)でお知らせします。
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